住職雑感

 新型コロナウィルスワクチン接種 令和3年9月
 新型コロナウィルスのワクチン接種を受けました。
一回目は何ともなかったのですが、二回目は注射した辺りの痛みが強く、数日は肩が上がらず辛い目に遭いました。甘く考えてました。
 ワクチンを接種するということは、身体に免疫反応が起こり、それによって感染症の発生を防ぐことが出来るようになる訳ですが、この時に二割から三割程度免疫が出来る以外の反応が起きることがあり、これを副反応というのだそうです。軽いもので発熱や注射した所の腫れ、重いと脳炎や脳症などが発生することもあるのだとか。
 新型コロナウィルスのワクチン接種の副反応は、製薬会社によって多少の差はあるようですが、半分以上の人に接種部位の痛み・頭痛・筋肉痛・疲労感が生じており、より少ない割合で、下痢・発熱・リンパ節症・吐き気や嘔吐などが生じているそうです。
それぞれに苦しい思いをした分コロナの感染と発症、特に重症化の恐れが少なくなるには違いありませんが、各自の体質等に応じて、接種に際しお医者様の指導を仰ぐことが肝要と考えます。
なんとも厄介なウィルスがはびこったものです。

 東京オリンピック開会式 再び 令和3年8月
 もうすでに、東京オリンピックもパラリンピックも閉幕してしまいましたが・・・・
 今さらながら、開会式の感動を (;^ω^)
 
 未曾有のコロナ禍にあって、一年延期の後に開催か中止か大きく騒がれた《東京オリンピック2020》が開催されました。
前回の五十七年前の東京オリンピックの時は四歳で幼稚園の年中組でした。自分自身の記憶にある唯一の思い出は、家族と茶の間で観た開会式の昭和天皇の開会宣言です。当時のIOCブランデージ会長が英語(?)の挨拶の後、日本語で天皇陛下に開会宣言をお願いし、それを受けて昭和天皇がアジア初の東京オリンピックの開会を堂々と宣言されたのです。
当時の天皇陛下は、間違いなく今よりもはるかに偉く尊い存在であり、天皇陛下のお姿をテレビで観られるという祖父母や家族たちの感動が、子ども心にもひしひしと伝わって、幼い記憶に深く刻み込まれたのかも知れません。
今回も、IOCのバッハ会長が少々長すぎた挨拶の後、やはり日本語で謹んで天皇陛下に開会宣言をお願いし、小衲と同い年の今上天皇によって開会宣言が行われた時は、五十七年前の妙福寺の茶の間兼客間で、小さなテレビを家族や親せきで観ていた情景がよみがえり、目頭が熱くなりました。当時は戦後まだ十九年、オリンピックが日本で開催され、しかもテレビで観られるなんて、誰もがあまりに新鮮で不思議な感じさえしてたのではないかと思います。話題のタネはオリンピック一色でした。
あの頃から記憶にある小衲の人生も始まりました。ガンバレ、日本 !

 大人だから自覚すべき 令和3年7月
 先月末、千葉県八街市で下校途中の小学生の列に大型トラックが突っ込んで五人の児童が死傷するという悲惨な事故が起きました。加害者の男性は、昼間の仕事中にもかかわらず飲酒して運転していたとのこと。無自覚な大人の無責任な行動によって幼気な子どもたちが尊い生命を奪われた何ともやりきれない事件でした。当山の近隣にも氏家小学校とさくら清修高校があり、決して他所事ではないと思います。登下校時には、仕切られた歩道も無い狭い道路を子どもたちが歩いています。子どものことですから、いつ列を乱して道路の真ん中に飛び出して来るか分かりません。そのすぐ側をわがもの顔で飛ばして行くドライバーたちの心境はいかがなものなのでしょうか。
 人の心には「ドレス効果」という働きがあり、制服を着ることで様々な立場の色々な別人格が生まれるように、生身の自分よりも強く大きく速い車に乗ることで、車の強さを無意識に自分と重ね合わせてしまうのだとか。それで、ハンドルを握ると性格が変わり、強気で自分本位な運転をしてしまうのだそうです。
 いつでも事故に遭遇し、自分が加害者になる危険が隣り合わせであることを強く自覚して運転することを心掛けたいものです。

 あれ、タイガース好いじゃん🥎 令和3年6月
プロ野球の阪神タイガースが好調です。五月までにデーゲームでは負け無し。例年のここぞという時のつまらない連敗も殆ど無く、本当に強いのかも知れないと、期待を持たせる戦いぶりです。えっ、巨人ファンじゃないの? と云われますが、実は若い頃から阪神ファンです。長いこと実現してませんが、いつかは甲子園球場で阪神・巨人戦を生で観戦するのが夢です。
今年の阪神は、地元白鴎大学出身の大山選手が頼もしい四番打者になり、新人の佐藤選手の日本人離れした打撃は圧巻の魅力です。ボールを後ろに逸らさない梅野捕手はまさにチームの扇の要。この数年不調の藤浪投手が開き直って復調してくれれば優勝も現実味を帯びてくるのではないかと期待しています。
阪神が日本シリーズで優勝したら、家族全員に何でも好きなものをご馳走すると宣言してあるのですが、昭和六十年以来絶えて忘れられています。
コロナ禍のうっ屈する世の中で、希望の灯は燃え続けてくれるでしょうか。

 ワクチン接種始まる 令和3年5月
 さくら市においても新型コロナウィルスワクチン接種が、八十五歳以上の方々を対象に開始されました。
 現在接種されているのは、アメリカのファイザー社が開発したもので、今年の二月に認可されて医療従事者から順に接種が開始されました。このファイザー社のワクチンは、現在十六歳以上が対象となっていますが、海外の臨床試験では十二歳から十五歳の年齢でも安全性と有効性が確認されたと発表されたので、やがては小学校の高学年や中学生にも接種の機会が訪れるかも知れません。
 供給されるワクチンは、他にイギリスのアストラゼネカ社とアメリカのモデルナ社の開発のものがあり、今月中にも認可されるのではと云われています。ただし、アストラゼネカのものは接種後に血栓症を発症した例が報告されているため、日本での審査は難航するだろうと予想されています。
 日本の企業による日本人に適したワクチンの開発が出来ないのかという声がありますが、アメリカなどの企業と比べると政府からの援助を含め、開発にかけるお金や研究設備、人員等の規模で遠く及ばず、苦戦を強いられているのが実情です。しかしながら、いくつかの国内製薬会社も日本ならではの優れた技術を駆使して健闘しているようですので、今後の成果に大いに期待したいものです。
 今後は、自治体によって差異がありますが、高齢者の方から順次接種を行い、徐々に対象年齢を下げて実施されていくようです。いずれにしても、早くワクチンの効果が行き渡り、感染が収束することを祈るばかりです。

 ワクチン接種とは 令和3年4月
 新型コロナウィルスのワクチン接種が話題になっています。本当に効き目があるのか、強い副作用が無いのか等、不安を抱く人は少なくありません。
 おたふくかぜ等のように、幼少時に一度かかると生涯二度とその病気にかからないことを「免疫」を持っているといいます。文字通り疫(やまい)から免れる力が付くことで、免疫を作る種のことをワクチンというのだそうです。
病気のもととなる病原体(ウィルスや細菌)の力を極めて弱くしたものを生ワクチン、病原体の一部を取り出したり、毒素を除いて無毒化したものを不活化ワクチンといい、身体に取り入れた時に本物の病気にならないように工夫して作られています。
生ワクチンを予防接種すると、その病気に自然にかかったのとほぼ同じ免疫力が付きますが、弱くなった病原体が体の中で徐々に増えるので、接種後一〜三週間に軽い症状が出ることがあります。はしか・風疹・おたふくかぜ・水疱瘡・結核(BCG)などはこの生ワクチンを使用しているそうです。
今回は、新型コロナウィルスに感染しないための免疫を作るために、厚生労働大臣が承認したアメリカのファイザー社のワクチンを予防接種することになるのですが、未知の病に未知のワクチンを自分の身体に入れるとなると、やはり不安になるのは仕方のないことです。新型コロナウィルスを克服する日が一日も早く来ることを祈るばかりです。

 体温を上げて 令和3年3月
 私事ですが、通常の体温が三十五度少々です。最近はコロナ禍で体温チェックを受けることが多くなりましたが、たまに三十六度を超えていると、「あれ、熱っぽいのかな。風邪かな。」と心配になります。
 日本人の成人の平熱は、おおむね三十六度後半から三十七度くらいです。平熱が三十六度を下回る人を低体温と云い、近年増加の傾向にあるそうです。
 低体温といわゆる冷え性とは別物だそうですが、いずれにしても、身体の冷えから血流が悪くなり、様々な不調を引き起こすことにつながると云われており、生活習慣や食生活の改善が必要とされています。
 そこで、体温を上げるには、先ずは季節に関わらず入浴の習慣をたもち、身体の内外の温度を上げることが有効だそうです。優れた温泉に恵まれた環境に生活している訳ですから、せっせと温泉通いを心掛けたいものです。
 そして、ウォーキングや軽いスクワットやストレッチで身体を動かして、筋肉を使って熱を生み出すことです。なかなか面倒くさくて続かないものですが、強い意志で少しずつでも行動あるのみです。
食生活では、温かい飲み物を飲み、火を通した温かい物を食べることで身体は暖まります。鍋料理で根菜類を食べたり、生姜をすって紅茶や麺類に入れるのも効果的だそうです。
年齢とともに筋肉量は低下し、体温は低下してしまいます。自分の健康を自分で養う努力が必要です。

 運気を高めよう 令和3年2月
日本語には「気」の付く言葉が多いが、それそのものは決して目に見えず、おそらく相当の広範囲で常に流動的に作用しており、捕まえることも不可能である。
しかし、人や自然や心のあらゆる分野に確かに「気」は存在し、日々の生活に密着し、実に重要な役割を果たしている。たとえば営業繁栄の祈願であれば、会社や店舗のある土地の霊気を鎮め、健康や対人関係を良好にするために、関わる人々の運気を高めるよう神仏に祈ることが主眼である。
家の間取り(家相)や敷地内の建物の配置などを鑑定するのも、好い気の流れを妨げないことにつながる。
 病気やケガなど人の身体に問題があれば、御経の力で五体や内臓に流れる気を整え鋭気を養うべく神仏に身体健全の祈りを捧げる。
 中でも重要なのは、天地自然・大宇宙の営みをつかさどる大いなる神秘の気であり、人間や他の生き物は、呼吸によってその気を直接体内にいただき、いのちを支え人生を生きている。
 今、世の中は新型コロナウィルスの感染が拡大し、肺炎という大切な呼吸機能を損なう病気の脅威によって、人々の心は陰気に陥り、社会の景気は低迷の一途をたどりつつある。
社会に活気をもたらすためには、御題目に一切を委ね、勇気を奮って元気に祈ることが不可欠である。

 新年を迎えて 令和3年1月
 新しい年を迎え、皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。困難の時こそ御題目にすがって、粘り強く負けない人生を送りましょう。更なる信行増進をお祈りいたします。
 さて、今年は辛丑(かのとうし)の年です。昨年の庚子(かのえね)の年は、何かが終わって改まり、何か新しいものが始まる年になりそう≠セと予測しましたが、世界中がコロナ禍により従来の当り前の価値観が大きく揺らぎ、生活習慣の変化を強いられた一年でした。
多くの会社や商店が経営不振となり、仕事を失い今後の見通しが立たないままに年を越された人も少なくありません。すべての人々が、マスクの着用を義務付けられ、人との触れ合いや会食の自粛をも強いられ、楽しいはずの帰省が罪悪視されたりと、腑に落ちない思いを抱いたまま今に至っています。人類は大きな危機に陥っていると言っても過言ではないと思います。
辛は昨年の庚と同じ金性で似たような要素を持ち、植物の成長過程に例えると、辛は草木が枯れて新しくなろうとする状態であり、丑は種から芽が出ようとする状態を意味します。
 今年は、日々の為すべき事々の中に、昨年から続く大きな課題をしっかりと見つめ、時には従来の価値観の終わりを受け入れ、時には新しい生活習慣の始まりを進めて行くような、そんな年になるのではないでしょうか。
そして何よりも、世界中が心ひとつになって、好い世界・佳い一年にしようという思いを共有することが大切だと考えます。
 

 ウィルス感染も歴史の必然? 令和2年12月
文明が発達し、人間が密集して暮らす都市が誕生し、やがて遠く離れた地域と交流する“グローバル化”が生じると、その副作用として感染症の流行は避けて通れないのだそうです。
 ヨーロッパの全人口の3分の1が死亡したペスト、アステカやインカと云った中南米の国々が滅んだ原因とされる天然痘、幕末に日本でも大流行したコレラ、世界中で5000万から8000万人が亡くなったとされるスペイン風邪、長年不治の病であった結核や最近のSARSやMERS等々、私たち人類の歴史は、感染症との悲惨な闘いの歴史でもあります。
 科学的な感染症攻略の歴史は近代まで待たなければなりませんでした。
1700年代後半のジェンナーの「種痘」を先駆けとして細菌学が起こり、1800年代に血清療法が開発され、1900年代に最初の抗生物質ペニシリンが発見され、やがてストレプトマイシンという結核の治療薬が開発され、今日の様々な医薬研究に繋がっています。
 さらに、国家が発達し、行政によって衛生状態が改善され、人々の予防に対する意識が格段に進化するなどして、私たち人類は、過去の多くの困難な感染症を克服し、またウィルスや病原菌と上手く共存することで健康な社会生活を実現して来ました。新型コロナウィルスの感染も必ず収束します。必死に御本佛様に祈り、その時を待ちましょう。信こそが神秘を招く力です。