日蓮大聖人様のお言葉

令和2年3月

崇峻天皇御書すしゅんてんのうごしょ
  • 健治三年(1277)年
  • 聖寿 五十六歳
  • 著作地 身延山

【解説】

崇峻天皇は、短気であったために臣下に疎まれ生命を奪われました。日蓮大聖人様は、その崇峻天皇の故事を引き、信仰心は誰よりも熱いが短気なのが欠点の四条金吾に対し、孔子の言葉を引用して戒められた一節です。

言葉は、発する人の思いを表現するものです。不用意な一言で、相手を不機嫌な思いにさせたり、世の中を騒然とさせたりすることがあります。そして、そのことで思いもかけない恨み辛みを買ってしまい、いつの間にか我が身に不幸を招いてしまうものなのです。

発する言葉が適切か、それを相手はどう感じるかということをよくよく(九回)考えて、それから必要なことだけを一言発すれば良いのだと、お祖師様はお示し下さっています。

(令和2年3月)