日蓮大聖人様のお言葉

令和4年3月

法華證明鈔ほっけしょうみょうしょう
  • 弘安五年(1282)
  • 聖寿 六十一歳
  • 著作地 身延山

【解説】

日蓮大聖人様の御入滅の年の二月に南条時光氏に送られたお手紙の一節です。

お祖師様はご自身が重病の床にありながらも、大病して臥せっている時光氏に対し、日頃の堅固な信心を讃え、その功徳によって必ず病気は平癒すると励まされました。そのお言葉通り時光氏は見事に全快し、その後九十歳の長寿を全うしました。

日本人の宗教観の特色は、先祖の供養に重きを置く所にあります。「仏さま」といえば、多くの人はご先祖様をイメージするのではないでしょうか。

ご先祖様に対し年回忌の追善供養を行い、春・秋のお彼岸やお盆等に供養を捧げるたりすることは、ご先祖様が安らかに成仏し子孫である私たちを見守っていてくれるようにという思いの顕れです。そして、その供養は御本佛様にも届いているのです。

真心こめた法華経と御題目の供養を捧げることで、ご先祖様も私たちも生死を超えて、御本佛様の偉大な神秘奇跡の御加護に包まれて、護られ救われ導かれるのです。

(令和4年3月)