日蓮大聖人様のお言葉

平成25年7月

仏眼ぶつげんをかって
時機じき
かんがへよ
仏日ぶつにちもっ
くにをてらせ

撰時鈔せんじしょう
  • 建治元(1275)年
  • 聖寿 五十四歳
  • 著作地 身延山

【解説】

今の日本は大きな時代のうねりの中にあります。拉致事件・尖閣諸島への示威行為・世界における日本の歴史的価値を歪めんとする従軍慰安婦問題等々、隣国による厄介な外交攻撃が我が国を蝕まんとしています。

日蓮大聖人様御在世の鎌倉時代も、隣国蒙古が襲来して対馬列島から九州北部の人々に大きな被害をもたらし、ひいては鎌倉幕府滅亡の要因になりました。

今も当時も内憂外患の状況は変わりません。

お祖師様は、目先の価値観にとらわれず、法華経の教えに従って、人智を超えた御本仏様の大いなる慈悲の眼で世の中の出来事を見、その状況を判断しなさいとお示しです。そして、御本仏様の智慧にもとづいて、国全体が明るく平和になるように、個人個人が自分に出来る行動をしなさいとお諭し下さっています。今こそお祖師様の国家観が必要な時代です。

(平成25年7月)