日蓮大聖人様のお言葉

平成24年8月

法華経ほけきょう
題目だいもく
日輪にちりんいかずちとの
ごと

法華題目鈔ほっけだいもくしょう
  • 文永三(1266)年
  • 聖寿 四十五歳

【解説】

蓮華の花は日輪(太陽)に向かって東から西へと花の向きを変えます。芭蕉の葉は雷によって成長すると言われています。蓮華も芭蕉も目や耳や心があってそうしている訳ではありません。

大自然の法則により、自らの生命を成長させ、生命をつなぐ行為を自然に行なっているのです。

私たちもむずかしい悟りを得なくても法華経の題目(南無妙法蓮華経)を信じて唱えるならば、自然に御本仏様の御加護に浴し、今生には不幸を免れ、死後は悪道(地獄)を免れることが出来るのだというお示しです。

このお手紙は、女性の信者に宛てたもので、身近な例をあげて丁寧に信仰の素晴らしさを説かれたものです。成仏は幸福です。今の生活に満足する心です。むずかしい理屈にこだわらず、背伸びをしないありのままの自分の中に幸せを見出していくことが大切なのです。

(平成24年8月)