日蓮大聖人様のお言葉

平成23年2月

仏法ぶっぽうたいのごとし
世間せけんかげのごとし
たいまがれば
かげななめなり

諸経与法華経難易之事
  • 弘安三(1280)年
  • 聖寿 五十九歳
  • 著作地 身延山

【解説】

日蓮大聖人様の仏教の中心思想は、「立正安国(りっしょうあんこく)」です。

国に正しい教え(正法)が樹立され、初めて平安な国家が実現されるのです。

仏法は、人が幸せになり国を安んずる思想であり、人々がその思想を実現する努力を重ねつつ、次第に理想の国家や世界が顕れて来るのです。

しかし、根本の思想が誤ったものであれば、実現される国家や社会も不幸な現実をもたらしてしまいます。幾多の戦争や悪しき独裁政権の民衆への弾圧など、歴史が、それを明確に物語っています。

日蓮大聖人様は、最も優れた『妙法蓮華経』を根本の思想として、次代を超えて、個人の幸せと国家社会の平安を同時に実現する道をお示し下さいました。

日蓮大聖人様の「国家観」や「世界観」が今こそ見直されるべき時であります。

(平成23年2月)